新婚旅行記⑦〜マヨルカ島一周の旅〜
朝食は、景色も含めてトータル一番良かった♪
さて、今日はまる一日車で島を観光。
行きたい場所は3ヶ所あり、先ずは本命のヴァルデモッサへ。
ここは、ショパンと恋人のジョルジュサンドが過ごした山あいの街。そこにあるカルトゥハ修道院は実際に二人が過ごした部屋が今でも残っており、ミュージアムになっていて楽譜にピアノなど様々な展示品を見ることが出来る。
ホテルから40分程度で到着。
世界的に有名な地となっているので、大型バスも多く通っているものの、辿り着くまで本当に山道だった。その当時を想像すると、簡単に行ける場所ではないなぁと思った。
ショパンの部屋への見学は、4€で入れる。
石造りの白い廊下を通り、CELDA No.4に辿り着く。
入口でチケットを見せて部屋に入る。
約20年クラシック音楽に携わっているが、ピアノは大学受験の為に始めた遅咲き音楽家。ピアノ関連の知識はピアノ愛好家の方々の方が間違いなく詳しいはず。。それでもわたしの心はショパンに魅かれて、一番と言っていい程訪れたい場所だった。
ここでまた魂が私に訴えてきた。
鳥肌が立ち涙が溢れて、時空を超えてピアノの詩人の声がこの場所には残っていた。そして、彼を愛した強い女性のエネルギーも。
この部屋の展示品はほぼ撮影可だったので、夫と二人でとにかく撮影しまくり。
実は旅行前に、北杜で縁あってオールショパンのホームコンサートを聴く機会があった。それはここに来る前の、序章だったのかも知れない。
ピアニストである(夫の)お母さんに見せてあげたいね、とあれこれ話しながらお土産を購入して修道院を後にした。
ヴァルデモッサからまた車を走らせること、40分弱。次なる目的地は、インカという街にある、シューズブランドCAMPERのアウトレットストア。
CAMPERは、何とマヨルカ島生まれ。
ここは以前、やはり新婚旅行でマヨルカ島を訪れていた友人から聞いてチェックしていた場所で、妹たちへのお土産はCAMPERの靴と決めていた。
サイズ・種類も豊富で、選ぶのも楽しかった。
もともとCAMPERのデザインは好みだったが、価格的になかなか気軽に手を出せずわたしは初めての購入となった。夫も気に入ったデザインが見つかり、いい買い物が出来て大満足。
最終日には、バルセロナにあるCAMPERのホテルcasa CAMPERに宿泊するので、またそれも楽しみだ。
一日はまだまだ長い。
また車で40分くらい移動して本日最後の目的地となる、ドラック洞窟へ到着!
順調に着いたものの、
ここでまさかの事態に・・・
ここは、チケット制で入場が1時間毎に分かれており時間別に入場するのだが、14時手前の時点で、14時・15時・16時・17時と全てのチケットが売り切れていたのだ。
残されたのは、18時のチケットのみ。
人気スポットとは言え、下調べした時はそこまで予約必須のような情報は無かったのに。。
出掛けにチラッと調べた時はどの時間でもオンラインで予約出来たので、予約すれば良かった...と思っても後の祭り。
ここは滞在先のホテルまで1時間くらい距離があるので、時間を潰すにも微妙な距離。おまけに雨なので外で過ごすのも難しかった。
わたしは魂ぬかれたかのように放心状態。
日本にも鍾乳洞はあるけれど、マヨルカ島のドラック洞窟もとても楽しみにしていた事の一つだったので、諦めきれず。。
夫に「どうしても見たい」と伝えて、チケットを購入して18時の回まで車の中で待つ事に。
一度言い出したら諦めないこの頑固な性格を分かって寄り添ってくれる(おまけにずっと運転してくれている)夫に感謝の一日となったのは言うまでもない。
あれこれ話したり仮眠を取ったりして、待ちに待った入場の時間が来た!
最後の回もかなりの人数が集まっていた。
中世には発見されていたドラック洞窟のドラックとは、マヨルカ語でドラゴンのことだそう。牙のような鍾乳石がある、ドラゴンの洞窟らしい。
洞窟の地下へ降りていくと、壮大で神秘的な鍾乳洞が広がっていた。ライトが付いているとは言え、暗いので気を付けながら写真を撮る。
最後の方で、何とクラシックコンサートがあるのがドラック洞窟の特徴なのだ。
始め、ピアノコンサートかと思っていて、楽器はどこにあるのか?? と疑問に思っていたが、コンサートが始まってみると洞窟の湖をボートが通り、そこにオルガン・ヴァイオリン・チェロなどの演奏者が乗って演奏していた。
このコンサート形式までは知らなかったので、少々シュールな印象はあったけれどマヨルカ島でしか経験できない事は確か。それも楽しかった。
3曲くらい演奏をしてコンサート終了。
そこから少しだけ湖をボートで岸へ渡れるようになっていて、わたし達も並んでボートに乗った。
トータル約1時間の洞窟ツアー終了。
待った甲斐あり、とてもいい思い出がまた一つ増えた。それと同時に...わたしの体験したい事を一緒に楽しんでくれるパートナーは、ほんとにこの人だけなのだと痛感した。
外に出たら19時。
もう直ぐ真っ暗になるところ。
帰りは雨風が強くなりつつあったが、車はわりと順調でホテルへ無事に帰還。
ようやくディナー!
他のメニューも美味しそうだったので、昨夜のレストランをリピート。まる一日動いた後のビールは、最高に美味しかった。
そして海鮮のマリネとロブスターのパスタがマヨルカ島での最後の晩餐となった。
帰る頃もちょうど雨が強くて、ホテルに電話をしてもらってお迎えの車をお願いした。昨日は晴れていたので歩いたけれど同じリゾート内は、何とホテルの車で送迎可能。
レストランのスタッフにホテルへ電話のお願いしたら、直ぐに話が通じて車を呼んでくれた。何から何まで至れり尽くせりの環境で、またもや感動体験となった。
山や森に囲まれて暮らしているわたし達は、贅沢な話で海も海産物も大好きで憧れを持っている。旅を振り返ると、一番良かった場所かなと思う。ホテルも含めてマヨルカ島が大好きになった。
その翌日、朝食を済ませてから再び景色を目に焼きつける。
いよいよ旅の最終地であるバルセロナへ旅立った。