歌は生きる喜びであり、生命力そのもの。
今朝は、定期開催している杉並区和田での高齢者向けの施設での歌のクラスでした。
現在3つの会場で歌のクラスを開講させて頂いていますが、和田地区でのクラスが一番長くなり、ここ数年は特に声量や音域も目覚ましい変化を感じています。
前回からは、この成長を活かすべく、少しチャレンジ精神を持った曲を選んでレッスンしています。
難しいと言いながらも、皆さんしっかりついて来てくださり、わたし自身が益々楽しく有意義な時間を感じています。
このクラスの中で後期高齢の女性の方がいらっしゃっています。
この方は、月に一度だけ個人レッスンも受けて下さっているのですが、前回の個人レッスンの朝に起きがけに腰を痛めたそうでお休みされたのです。
わたしも今日は来られるか、気に掛けていたのですが元気な姿を見せて下さりとても嬉しくて帰り道に少しお話しながら帰ったのでした。
わたしにこんな事を伝えて下さいました。
『だんだん歳をとって身体も言うこと聞かなくなり、自分を慰めるものが必要なのですよね。楽しみが歌うくらいしかないのですが、今日も来れてとても嬉しいです。』
以前もその方の口から出た言葉にハッとさせられました。
それは、自分を慰めるということ。
調べてみたら・・・
心にうるおいを与えたり,楽しませたりする。
労をねぎらう いたわる
という意味が書いてありました。
慰めるというと、少し可哀想なイメージでしたが、実際の意味はとても前向きで明るい感じ。
その方の感覚も、きっとこの意味で仰っていたのだなぁと感じました。
誰しもが通る道。
また、『歌うと曲がっていた背筋が伸びて歩きやすくなります。』なんて報告もして下さり、確かに歩きながらそれに気付いて驚きながら嬉しい発見がありました。
年齢問わず、心身の変化は日常的にあります。
だからこそ、生命を輝かせて望む方向へ進みたい。
日々を心豊かに楽しみたい。
そんな想いが溢れて来ました。
どんな形でもどんな表現であっても、純な部分から生命を遣って生きる。
わたしにとっては、歌が生命そのものです。
4月4日という春の始まりに、また大きな気づきのギフトを受け取りました。